太陽の墓場

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    太陽の墓場

    松竹

    1960年|日本

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    愚連隊信栄会の会長・信(津川雅彦)は、大きな縄張りをもつ大浜組に対抗するため、鉄の規律で子分たちを使い、会を大きくしようとしていた。しかし、小遣い銭欲しさから、ヤス(川津祐介)たちは信の目を盗んで、花子(炎加世子)たちが行う、日雇いたちから血を採る商売を手伝っていた。大阪・釜ヶ崎を舞台にして、住民を巻き込んで暴力団同士が争い、破滅していく様を描いている。1960年安保闘争で揺れる世相の中、大島監督は釜ヶ崎という小さな地域を日本全体の縮図に見立てて、縦社会である暴力団の非人間性を暴き立てる。とともに、壊すものは徹底的に壊してしまうべきだという作者の主張がうかがえる作品。炎加代子が体を張って自己主張する、今までにない新しいヒロイン像で強烈な印象を残し、撮影の川又昂の鮮烈な色彩表現と、若い俳優たちの熱演が作品に活力をもたらしている。バイタリティーあふれる場面だけでなく、佐々木功が口ずさむ『流氓の歌』の美しさにも胸を打たれる。

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