亜人

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  • 亜人

    亜人

    キングレコード

    2016年|日本

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    17年前、アフリカ。神の兵と呼ばれた不死身の兵士が、米軍によって拿捕された。世界で初めて、“亜人”の存在が実証された瞬間だった。その特徴は、不死。病死、事故死、どのような状況下で死亡しようとも即座に身体を再生し、完璧な状態で復活する。それはまさに人類の夢であり、その利用価値は無限に考えられた。その後、亜人は世界で46対、日本では2体が確認された。しかし、「死ななければ、分からない」亜人はその性質上、発見が難しく、世界にはもっと多くの亜人がいると推測された。高校生・永井圭は、下校中トラックに追突され死亡。しかし、その直後に蘇生を果たす。国内3例目の亜人であることが判明した圭は、警察及び亜人管理委員会、さらには、賞金を狙うすべての人間から追われる身となる。山奥へと逃げ込んだ圭は、幼なじみの少年・海斗の力を借り、緊急配備が敷かれた警察の包囲網を突破。さらなる逃走を図る。同刻、日本国の管理下にあった2例目の亜人・田中が、“帽子”と呼ばれる男の幇助により脱走。この者らは直ちに人類へのテロ活動を開始した。亜人管理委員会の責任者・戸崎は、永井圭の捕獲と、亜人らが起こしたテロ行為の鎮圧に奔走する。そして、手がかりとなる、圭の妹・永井慧理子に目を付ける。だが、そこにはすでに人類への復讐を誓う別の亜人とIBMと呼ばれる謎の黒い物体が侵入していた……。

  • エピソード

    • #01 僕らには関係ない話

      #01 僕らには関係ない話

      亜人――それは、決して死なない存在。17年前のアフリカで発見され、以降、全世界で46体、日本国内では2体が確認されている。永井圭は、医学部受験を控えた高校生だ。彼がめざしているのは、立派な人間。そのために、規律正しい生活と周囲から浮かない程度にまじめな授業態度、クラスメイトとの適度な交友を心がけている。学校で、“亜人”に関する授業が行われたその日、圭は友人たちが携帯電話で見ていた亜人の実験映像に興味を持つ。そこには、自分が幼少期に見た、黒い霧のような物体が映っていた……。
      24分
    • #02 何でこんなことになったんだ。僕は悪くないのに

      #02 何でこんなことになったんだ。僕は悪くないのに

      夜の闇に紛れ、逃げ続ける圭。山合の車道にはほとんど車も通らず、彼らは順調に逃げ続ける。圭の脳裏には、携帯電話で見た映像――どこかの研究所で亜人らしき人物が拷問を受け、殺される光景が甦っていた。「もし捕まったら、きっと本当に不死身かどうか確かめられる。何度も何度も殺される。それだけは嫌だ!」圭の家の前では警察が立ち入り禁止線を張り、捜査本部を立ち上げていた。そこへ一台の車が止まり、中から一組の男女が降りてくる。男の名は戸崎。厚生労働省から派遣された、亜人関連部門の実質的トップだった。
      24分
    • #03 もうダメじゃないかな?

      #03 もうダメじゃないかな?

      圭が亜人であったという情報は、テレビやインターネットを通じ、世界中に広まっていた。圭が身元不明の協力者と逃げ続けていること、亜人を捕まえれば大金をもらえるらしいことも、同時に報道されていた。圭の自宅には、亜人管理委員会のトップである戸崎が、秘書の泉を伴って訪れていた。訪問の目的は、圭を捕らえるためのヒントを得ることだったが……。そのころ、圭はまだ山道を逃げ続けていた。だが、次第に空が白み始め、このままバイクで逃げ続けるには限界が近付いていた……!
      24分
    • #04 君は黒い幽霊を見たことがあるか?

      #04 君は黒い幽霊を見たことがあるか?

      永井慧理子の病室に侵入した黒い幽霊は、部屋にいた人々を切り裂いた。その様を見た慧理子はショックのあまり気を失い、ベッドに倒れ込む。病院の中庭では、田中が高笑いしていた。病室に黒い幽霊を送り込んだのは田中だった。彼は佐藤からある指示を受けていた……。一方、圭もまた、黒い幽霊と向き合っていた。彼はそれが黒い幽霊、もしくは別種の力と呼ばれている物だとは知らなかったが、幻覚などではないことは分かっていた。だが、今の彼にはそれよりももっと重要な、解決するべき差し迫った問題があった……。
      24分
    • #05 いざとなったら助けを求める最低なクズ

      #05 いざとなったら助けを求める最低なクズ

      県警本部の荒木は携帯の発信源を元に、圭が潜伏していると思われる場所を特定。多数の警官隊を率い、現場に駆けつける。彼らの手には戸崎の指示で支給された、対亜人用の武器があった。警官たちは使い慣れぬその武器を構えながら、圭に気づかれぬよう現場を包囲する……。数時間後、撃たれた圭はようやく目を覚ます。その視界に映ったものとは……。佐藤に“不合格”と言われた圭。彼が口にした“教育”という言葉の意味が明かされる。
      24分
    • #06 君もブチ殺してやる

      #06 君もブチ殺してやる

      迎えに来た佐藤に、圭は泣きながら礼を述べた。周囲には無数の死体が転がっていたが、圭は特に動揺することなく無表情に佐藤の後を付いていく。佐藤は圭に、遺体が「気になるかい?」と問うが、彼の答えは「別に」というそっけないものだった。「ここを守るのがこの人たちの仕事でしょうし。もう死んじゃってますしね」その答えを聞いた佐藤は、圭の様子をもう少し観察してみようと思い直す。そのころ、別室ではオグラ・イクヤ博士が亜人に関する独自の見解を披露していた。
      24分
    • #07 そして必ず隠蔽する

      #07 そして必ず隠蔽する

      失態を犯した戸崎を、厚生労働大臣は叱責する。このままでは降格か、それ以上の処分が下されるかもしれない。そう宣告された戸崎は身の危険を感じる。もともと合法すれすれの組織である亜人管理委員会だ。戸崎を存在ごと消すなど造作もないことだろう。今まで淡々と事に当たってきた戸崎に、初めて焦りの表情が浮かぶ。「ふざけるな……何のためにここまでやってきたと思ってる……!」同時刻、佐藤は田中との合流ポイントに向かっていた。その傍らには、この場にはそぐわない、ある物があった……。
      24分
    • #08 衝戟に備えろ

      #08 衝戟に備えろ

      亜人研究所から逃走した圭は、とある海岸に流れ着いていた。痛みには慣れてきた圭だったが、溺れる苦しさは痛みとはまた別物だった。改めて、人助けなどという自分には似合わない行為をしたことを、圭は後悔する。一方、仲間を集めることに成功した佐藤は、うち捨てられた巨大な廃倉庫の上階へと彼らを誘導する。佐藤と対面した亜人らは、自分たちはまだ佐藤の仲間になったわけではないと言い、「亜人の権利をどう訴えていくのか、そのプランを説明していただきたい」と質問する。それを聞いた佐藤は……。
      24分
    • #09 待て、もう一度話し合おう

      #09 待て、もう一度話し合おう

      佐藤の犯行予告を受け、マスコミ各社は連日、亜人関連の情報を流し続けていた。それによると、テロが決行されるのは10日後の水曜、午後3時。目標は、グラント製薬本社ビル。「衝戟に備えろ」という佐藤のセリフは、各種媒体で何度も再生された。警視庁と亜人管理委員会は、テロを未然に防ぐため総力を挙げて対策に乗り出していたが、佐藤の手がかりどころか、アップロードされた動画の発信元すら特定できずにいた。一方、追っ手を撒いた攻は、電車内から見えたある物を捜して、駅に来ていた……。
      24分
    • #10 発生と同時に崩壊が始まっている

      #10 発生と同時に崩壊が始まっている

      佐藤たち亜人は、製薬会社襲撃の準備を着々と進めていた。彼らが新たに拠点に選んだのは、閉鎖され、放置された町工場だった。その埃っぽい室内で、佐藤はある場所の地図を見せ、「我々の手で地図を書き換えようじゃないか」と宣言する。同じころ、監禁状態にあったオグラ博士は、念願のFKを手に入れ、至福の時を過ごしていた。満足そうな表情を浮かべ、煙を吐き出すオグラに、戸崎は亜人に関するデータをすべて提供するよう求める。彼はオグラの話を元に、今回のテロ対策を立てようと考えていたが……。
      24分