金の糸

シアター　ムヴィオラ

2019年｜ジョージア, フランス

旧市街の片隅で、私たちは語る。信じてほしい。壊れた過去も美しいと。【解説】ジョージアの伝説的女性監督ラナ・ゴゴベリゼが、自身の過去を投影し、91歳にして発表した過去との和解の物語。2019年に亡くなった世界的作曲家ギヤ・カンチェリが音楽を手がけ、映画監督でもあるナナ・ジョルジャゼが主演のエレネを演じている。映画の舞台は、かつてグルジアと呼ばれていたジョージアの首都、トビリシ。旧市街の古い石畳から一歩中に入ると、中庭をかこむように古い木造の集合住宅があり、住人たちは中庭を囲んでいまだ人情を感じさせる付き合いをしている。そこに主人公エレネの家があり、中庭をうまく生かした作劇と撮影の見事さも本作の大きな魅力の一つである。本作は2022年2月26日より、同年閉館となった岩波ホールで封切られ、ロングランヒットとなった。【あらすじ】ジョージア・トリビシの旧市街の片隅。作家のエレネは生まれた時からの古い家で娘夫婦と暮らしている。今日は彼女の79歳の誕生日だが、家族の誰もが忘れていた。娘は、姑のミランダにアルツハイマーの症状が出始めたので、この家に引っ越しさせるという。ミランダはソヴィエト時代、政府の高官だった。そこへかつての恋人アルチルから数十年ぶりに電話がかかってくる。やがて彼らの過去が明らかになり、ミランダは姿を消す……。 【公式サイト】https://moviola.jp/kinnoito/原題：OKROS DZAPI　英語題：GOLDEN THREAD　監督：ラナ・ゴゴベリゼ出演：ナナ・ジョルジャゼ、グランダ・ガブニア、ズラ・キプシゼ2019／91分／ジョージア＝フランス　配給：ムヴィオラ

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